読書報告「やりなおし世界文学 津村記久子」 板垣せっかの巻
お知らせありがとう。
これは、読んでみなくては!
■俳号 板柿せっか
■お便り
組長、カンパニーの皆様いつもありがとうございます。
ひょんなところで組長のお名前と遭遇して嬉しくなったのでご報告させていただきます。それは、「やりなおし世界文学 津村記久子」という単行本の「友達を通っていった世界 正岡子規「子規句集」」という項目です。
著者の津村さんは、「俳句のことはよくわからない。〜略〜理解できないだろう。〜略〜とずっと思っていた。」そうです。でも、組長の「「絶滅寸前季語事典」を読んでいるうちに、〜少しずつ考え方が変わってきた。現代でなかなか使われなくなった季語を発掘して、実物のことはわからないけれどともかく自分たちなりに想像して句を詠んでみる、という試みがすごくおもしろくて、俳句は縛りだらけに見えるけれども、こんなふうに自由なものなんだな、と感心するようになった。言葉に関する表現形態では最速に近いという身の処し方も素敵だと思った。」そうです。
私が最初に出会った組長の著書も「絶滅寸前季語事典」でした。私が面白いと思った本を私が好きな作家さんも読んでいて面白いと思っていること。俳句に興味の無い人に、俳句って素敵だなと思わせる組長はやっぱりすごいこと。世界文学に子規句集が入っていること。俳句を詠まない方がこんなに俳句を深く読んでいること等々嬉しくなり報告させていただきました。
子規句集についても、
「友達のおもしろい話選り抜き版であると同時に、正岡子規という人の二十歳から三十五歳までの心に映って反射したものの記録でもある。」「子規の体は満足に動かなくても、世界は動いているし子規の心も動いていた。」
等々、素晴らしい書評でしたし、俳句という表現形式の捉え方も新鮮でした。
機会がありましたら読んでみてください。
板柿せっかより
さあ、いよいよ俳句甲子園が始まります!
子規さんも面白がってくれるだろうなと、いつも思います♪
- 2023.08.18 Friday
- 読書俳人友の会
- 07:00
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- by 夏井いつき