ナサニエル・ローゼンの語る「表現」とは

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    以下、我が妹のブログ『ミセスローゼンの富士日記』https://blog.goo.ne.jp/msgecko

     

    義弟であり、チャイコフスキー国際コンクール優勝のチェリスト、ナサニエル・ローゼンが弟子に指導する言葉に感銘を受けました。芸術の根本はみな同じなのだと実感。そして感動。俳句も全く同じなのだよと、組員みなに伝えたいと思うことしきり。

     

    木の影の中にも霜の光かな

    2019-01-09 11:06:08 | 日記

     

    上海の弟子のスカイプレッスンが復活したので、久しぶりに横で聞いた。スケールとエチュードに続く数曲の中でも、フォーレのエレジー(悲歌)が興味深かった。

    君の師匠が死んだ際のメモリアルコンサートのように弾け。心を込めて弾くとは、悲しみに身を任せる事ではない。例えばこの最大の山場のこの一音、大きな音で弾きたくなる衝動に身を任せてはならない。出来うる限り長く弾く事、出来うる限り最高のビブラートと完璧なストレートボウで弾く事に集中するのだ。悲しみの感情は何の助けにもならない。具体的なイメージを思い描け。偉大なマスターが灰になり、それを胸に抱いて歩む君。遺灰の質感を思い描け。道に落ちた君の影を思い描け。その影の中にある光を思い描け。楽しいパートでは、先生と談笑した思い出を想起せよ。先生がどんなに寛容だったか。どんな暖かい言葉で君を励ましたか。具体的なイメージはいつも助けになる。最大の場面では冷静にテクニックに集中するのだ。

     

     


    コメント
    くらもちふさこさんの「いつもポケットにショパン」を
    思い出しました。
    ローゼンさん、素敵です。
    • 平本魚水
    • 2019/01/10 6:43 AM
    先生!

    先生が年末の審査員をされたことで、
    俳句の種は、一億人そして
    世界に拡散されたはずです。

    効果は、絶大です。
    歌われた楽曲は、ベスト3に
    ランキングされてる程の影響力です。

    「天城越え」
    も好きです。
    私もおちおちしていられないです。
    • りんりん。
    • 2019/01/10 7:39 AM
    ローゼン氏の『表現』についてのメッセージの紹介をありがとうございます。
    こうして紡ぎだされた芸術に、私たちは『感動』をおぼえるのですね。
    組長の活動は、俳句の実作者のみならず、良質の鑑賞者をも開拓をされています。
    日々を、コツコツと丁寧に暮らし、音楽や俳句への感受性を育てていきたいです。
    日常の喧騒に流されそうな時は、木曜日に組長のお顔を拝見することで、リセットしていきたいと思います!
    • AYABE
    • 2019/01/10 9:15 AM
    冒頭の俳句、素晴らしい!
    心に染み入る俳句です。
    早速、メモし、今日の書にしたためようと思います。
    チェロリストの話、いかにも、深く納得。
    表現はなんでもそうだと思いますが、イメージがなければ始まりません。もちろん、描いていく中で、見つかるものもありますが。
    大きな声ではとても言えませんが、私も美術教師の端くれ、うまく描こうなどと思わず、自分の感じたことを素直に描けばいいのだ、とかねがね言ってはきたのですが。
    俳句でも、思うのですが、季語に縛られない、むしろ自分の感じたことを自分の言葉で表現することが大事なのだろうと、思っていますが。
    季語から発想するのでなく、まずは自分の言葉で、それをより的確に表すには歳時記などあさり、・・・
    というやり方が良いのではとおもっていますが。
    芭蕉さんだって言ってますよねえ。
    とか言いつつ、ろくすっぽ歳時記など見もしないで、ひたすら貧困な自分の言葉で、俳句作りをしている自分なのですが。
    取り敢えずは、去年は。私の俳句元年。
    組長の門下に入らせていただき、楽しんでおります。
    今年も、勝手な思いをコメントさせていただきます。
    よろしく。
    • kikki
    • 2019/01/10 12:04 PM
    具体的なイメージを思い描きつつ、
    感情に身をまかせずに冷静にテクニックに集中する。

    感情を一度自分の中で消化して、客観的に表現するように訓練しないとできないことですね。
    芸術が人の鑑賞に堪えて心を動かし、本当の意味で自分の支えになるために必要なのでしょうが。 とても難しい。

    昨日〆切の「うらうら」に、また思いきり身を任せてしまったことを告白いたします。
    (だって、「うらうら」ですよ〜(^_^;)!)
    • 山内彩月
    • 2019/01/10 1:29 PM
    先生!

    浜ちゃん、おっちゃん、先生の
    3人の会話は最高です。
    はつ笑いしました。
    大笑いしました。
    おっちゃんの
    鳩が豆鉄砲を食らった顔が、滑稽です。

    添削後の志らくさんの句が、とても
    好きです。
    先生が、私の考えと同じ発言を
    されると嬉しくてたまりません。

    そうですね、
    芸術の根本は、みな同じです。
    • りんりん。
    • 2019/01/10 8:50 PM
    ローゼンさんの指導とても心に沁みました。亡くした恩師に対する悲しみはこんな風に昇華させるのですね。(そもそも私の場合はテクニック自体が全然ダメだったのですが)
    一時バイオリンを頑張ってましたが指が痛かったり肩が痛かったり首が痛かったり・・・すっかり弾くのをやめてしまって、もう戻れないです。余り思わないようにしていたのですが久しぶりに心が揺さぶられました。
    • 斎乃雪
    • 2019/01/11 2:46 AM
    音楽も俳句も、全て自分の表現するものには、
    自分自身が表れてしまう。
    テクニックを知ることは大切だけれども、
    その域を知ったあとに現れてくるのは「自分」。
    自分を耕す。
    自分を磨く。
    そういうことの大切さを思う次第です。
    • 平本魚水
    • 2019/01/11 6:48 AM
    客観写生の理念と似ていますね。
    己の感情や思い込みを一回捨ててみるべし。
    ニュートラルな眼で見つめ直すと、新たなる発見が。
    • 村上 無有
    • 2019/01/11 7:19 PM
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