俳都松山から 嵐の前の東京へ
昨日は、俳都松山イベントにご参加下さいまして、ありがとうございました!
遠くは、石川県、東京都、和歌山県、福岡県など県外からもご来場いただき、新車感謝・・・いやいや、深謝感謝でございます。
今回のイベントは「俳句ポスト五十年」というテーマでした。
え?もう五十年なの?と驚いた人もいたのではないかと思いますが、
夏井が選句を担当させていただいているのは「まつやま俳句ポスト365」で、これはネット上で運営されている松山市公式俳句サイトです。元祖「俳句ポスト」は、五十年前に松山城長者ヶ平に設置された投句箱なのだそうです。そんな俳句ポストが、松山市内には94ヶ所あり、さらに県外や国内にも設置されているのだということを、私は昨日知りました。
その「俳句ポスト」は、年に四回、投句箱が開けられ、松山市内の俳人が当番制で選句をしているのだそうです。この五十年間で、投句総数が45万句なのだとか。俳都松山を訪れた皆さんが「これが噂の俳句ポストか」と投句して下さるのですね。
かたや「まつやま俳句ポスト365」は、
毎月二回、隔週で投句〆切がありますので、先週で第202回を向かえております。
最初の頃は、毎週投句〆切があり毎週結果発表していたのですが、投句者の数が増え続けるため選句作業が追いつかなくなり、現在は隔週〆切隔週発表となっています。
サイト開設当時は、100人弱?ぐらいの投句者でしたが、現在は毎回1300人以上。投句は7000句以上集まります。嬉しい悲鳴ですが、このサイトを通じて、投句者同士のさまざまな交流も生まれ、俳都松山ファンも静かに増えており、選者冥利に尽きる仕事をさせていただいております。
参加者の皆さん、
昨日の「俳句対局」も楽しんでいただけましたか。
あ、これは、司会のウエンディー正人と夏井が、ルール説明してるとこ。
今回はエキシビションマッチということで、和やかな雰囲気の中での対局でしたが、岸本尚毅さんVS関悦史さんの対戦はさすがでした。作句の速さ、質の高さ。これまでの俳句対局では最高のレベル! 実に面白かった。内容については、どこかなにかの紙面で紹介されるかもしれないので、これ以上は述べませんが、エエもんを見せてもらった!という至福の時間でした。
あ、もう一つ。
当日の客席に九歳のお嬢さんがいて、私が「最近の一句は?」と頼みましたら、「満月やアリクイの子の仁王立ち」の一句を披露してくれました。会場が暗かったのでシルエットしか見えなかったのですが、句を聞いたとたん「あ!幸の実ちゃん♪」と分かりました。この句は、舞台にいた審査員団も絶賛。高野ムツオ先生も「スゴイ小学生がいる!」と誉めて下さいました。この句は『月の歳時記』のグラビアページにも載せた作品。嬉しい実りです!
そんな俳句対局の現場から、松山空港へ直行。
今日は東京のホテルに籠もって仕事してます。傍らのテレビでは、台風情報が続いています。
とにかく「自分の身を守る」、これを合い言葉に台風に対処いたしましょう。
- 2018.09.30 Sunday
- スパイシーな日常
- 13:23
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